まいにち植物、ときどき虫。

樹木医が樹木のことを中心に書いています。樹木医を目指している人が参考になる情報もあります。樹が好き、木のことをもっと知りたい方はぜひご覧ください。

半夏厚朴湯

半夏厚朴湯という漢方薬について調べる機会がありました。

漢方薬としては有名な部類で、クラシエやツムラから顆粒や錠剤のものが販売されています。
効能の部分には、「胃腸が弱く、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、
嘔気などを伴う方の不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声に効果がある」とあります。

コロナの影響で気分が塞ぎがちな人も多いのではないでしょうか。

漢方薬というと中国の生薬が原料のイメージがあるのですが、半夏厚朴湯にはどんな生薬が含まれているのか調べてみました。

ネットから情報を調べさせていただきました。

構成薬草は
①半夏(ハンゲ)
②厚朴(コウボク)
③茯苓(ブクリョウ)
④生姜(ショウキョウ)
⑤紫蘇葉(シソヨウ)  
の5種類のようです。 

この中で気になったのが②の厚朴です。
これにはホオノキの朴という字が使われているからです。
さっそく調べてみると、これはまぎれもなくホオノキの樹皮の事でした。

厚朴がホオノキの事で、日本にあるものならその他のものも日本にあるものかもしれません。

①半夏(ハンゲ)→カラスビシャク (日本に自生している草本です)

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③茯苓(ブクリョウ)→サルノコシカケ科のマツホド菌の菌核、つまりキノコです。(日本でも発生します)

④生姜(ショウキョウ)→ショウガでした。

⑤紫蘇葉(シソヨウ)→シソでした。

生姜、シソ、ホオノキ、サルノコシカケ、カラスビシャクどれも少し探せば手に入りそうです。
身近な植物の組み合わせで効果があるものなのですね。

以前、野草茶を作る手伝いをしていたことがありましたが、その時は、とにかく沢山の種類の野草を入れることを目標にしていました。種類が多ければ多いほど相乗効果が出るそうです。
毒草には注意が必要ですが・・・・。

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ホオノキ 発根

ホオノキも発根していました。

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ホオノキは寒い地域でも暖かい地域でも育つ優秀な樹です。
材料は緻密なので、木版画の板になります。
葉には独特の香りがあるので、それを利用して朴葉味噌などに利用したりします。

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これまでの発芽の記録は5月28日なので、ここから発芽するまでにはもうしばらく時間がかかりそうです。
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ヤマボウシ (常緑) 発根

ヤマボウシの種子も発根が始まりました。

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街路樹でよく見かけるハナミズキは西洋ヤマボウシといって同じ科になります。
日本に自生しているヤマボウシは落葉樹ですが、今日紹介しているものは常緑になります。
最近街路樹で増えています。
ヤマボウシは日本にもともとあったものですが、常緑ヤマボウシは中国が原産のようです。
しかし最近生まれた種類で、あまり流通していない珍しい種類と説明がありますので、園芸種として品種改良によって誕生したものかもしれません。

このあたりの説明が樹木大図説にないかと思って調べてみましたが、常緑のヤマボウシについての記載はありませんでした。
特段面白そうなエピソードもなかったのですが、ハナミズキとヤマボウシを比べた場合、花はヤマボウシの方がきれい、同じ地域で育てるとヤマボウシの方が15日ほど開花が遅いとありました。

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種の段階では落葉のハナミズキと見分けがつきません。
品種改良で常緑のものが作出されたとすれば、実生から育てたものは、落葉性に戻ってしまう場合もあります。
あるいは遺伝の法則で常緑のものが3分の1程度になる可能性もあります。

今年初めて実生させるので確認してみたいと思います。


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マンサク 開花

マンサクの花が満開です。

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春に「まず咲く」からマンサク。
マンサクの花の鮮やかな黄色は、見ていると元気が出ます。
ロウバイの花も黄色いですが、どちらかというと柔らかな黄色です。
マンサクのキイロはビビットな、ビタミンカラーです。

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マンサクも園芸種になっているので様々な種類があるようです。
葉が全部落ちてから花が咲くものもあります。
そちらの方がより花が目立ちます。

今回見つけたマンサクは、葉が残っていました。

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遠くから見ると花がさいているのかわかりにくいです。

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マンサクの黄色い花が目立つようになると、いよいよ春の黄色い花が本格的に咲き始めます。

サンシュユ、アブラチャン、ダンコウバイ、レンギョウ、キブシなどなど。
楽しみな季節です。

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クリスマスローズ 発芽

クリスマスローズが発芽していました。

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ラベルを見ると種まきは2020年の5月3日となっています。
ちょうど昨年のゴールデンウィークですね。

ということは約8か月と20日後の発芽になります。
260日もよく耐えました。

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まだ発芽したばかりで、種の帽子をかぶっています。
かわいいです。

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こんな小さな種に季節を感じるセンサーが組み込まれています。
260日も経過しているのに、ほぼ一斉に発芽しているということは、このセンサーはかなり正確なものです。

温度を感じるか光の長さを感じるか、その両方を組み合わせているかです。

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たしか前にもこのブログでクリスマスローズの発芽について書いているので調べてみました。
・・・ありませんでした。
記録を残してなかったのかなあ。
もし同じ日に発芽していれば、光の長さを感じていることが分かったのですが。
発芽の日付にばらつきがあれば、温度を感じていると考えられます。
今年も同じ日に蒔いて、来年はいつ発芽するか観察してみます。

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ちなみに上の写真がクリスマスローズの種子の入っている袋です。

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わずかに開いて中に種子が見えます。
知らない間に全部開いて種がこぼれてしまうので、種を取る人は忘れないうちに収穫しましょう。

あと発芽したての芽はナメクジに食べられてしまうので注意が必要です。
せっかく発芽した小さな芽をナメクジに食べられてしまって悲しい気持ちを毎年経験します。
かわいそうですが、ナメクジは駆除しなければなりません。




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ウメ 発根

ウメの発根も確認しました。
ウメのように寒い季節に花を咲かせるものは、根の動き出しも早いように感じます。

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アンズの発根の時にも書きましたが、中に入っている仁から根が出てきます。

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休眠から覚めると中の仁が吸水して膨らみ、外側の固い殻を割って発根が始まります。
外側の殻はかなり固いのでこれをあらかじめ割っておくと発芽しやすいという人もいます。
わたしの考えでは樹木の種子は自分で季節を選んで休眠から覚めますので、
それ以外の季節に殻を割った場合、中の種子が腐敗しやすいのではないかと思います。
実際のところどうかはわかりませんが。


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杏子 アンズ 発根

アンズの発根も確認できました。

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アンズやウメやモモなどの種子は、外側の固い殻の中に仁という胚乳や子葉を持つ部分が入っています。
ウメのこの部分を子どもの時には「天神様」と呼んでいました。ウメの固い殻を割って、この部分を食べましたがカリカリしておいしかったのを覚えています。

アーモンドも固い殻の中にある仁の部分を食べているのですから、ウメの仁だっておいしいはずです。

ちなみにご存じだとは思いますが、アンズの仁は杏仁(アンニン)と言って杏仁豆腐を作る際の材料になります。

山梨県には甲州小梅が多いので、大きさでアンズと間違えることはありませんが、大きなウメだとアンズと見分けるのが難しい場合があります。
こんな時はタネを取ってみるとすぐに見分けられます。アンズは種が平たく、実がきれいに種から剥がれます。ウメは種が球形に近く、果肉も種にしっかりとくっついてなかなか取れません。

ウメとアンズは交配も可能で、両者の交配して作ったのが豊後梅になります。





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トチノキ 発根

トチノキが発根していました。
先日報告した実がひび割れていたのはやはり発根の前兆だった模様です。

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予想通り、ピカピカした面から発根するで正解でした。
ですからトチノキの種子をまく場合は、ピカピカの面を下に、ザラザラの面を上にが良いと思います。

しかし実際にはどんな向きにおいてもトチノキは発芽してくることでしょう。
なにしろこのトチノキは日本の樹の中で最も大きな種子です。
種子が大きいというのは、それだけ発芽に必要なエネルギーを蓄えているということになります。
トチノキはそのエネルギをー使って、30センチ以上深く土に埋めたとしても発芽してくる能力があるといわれています。
小さなドングリであれば、発根した後、地上に向かって芽を伸ばしたとしても、深く埋まりすぎているとその途中で力尽きてしまうのです。

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トチノキの発根は初めて確認しました。
まだ一つだけですが、ヒビが入った種子は同じように発根してくることでしょう。

発芽はいつ頃になるでしょうか?
大型の種子ほど発根から発芽までには時間がかかります。
4月ごろになるかも知れません。

無事に発芽したらまたご報告します。


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「栃ノ木伐るバカ、植えるバカ」 トチノキの発芽について

「栃ノ木伐るバカ、植えるバカ」

福岡県で長年林業に携わってきた知人に(県の林務課にお勤めされていた)教えてもらった言葉です。
実際にはその方が、自分史として書かれた原稿の中で読ませてもらったものです。

トチノキは貴重な食料源となる栃の実をつけますが、実を付ける大木なるまでに数十年を要します。やっと実を付け出した木を伐るのも、自分の代で実を収穫できないのに植えるのもバカだというのだそうです。

確かにトチノキは、初めて実がなるまでに30年かかるといわれています。
私も山から実生苗を取ってきて庭に植えたのですが、いまだに花も咲いていません。
それでも、20年になります。
あと10年待てば花が咲き、実がなるのでしょうか。

そんなトチノキの実ですが、これは日本で一番大きな種子です。
発芽率は良いのですが、保管が難しく、乾燥するとすぐに発芽能力を失ってしまいます。
かといってビニール袋に入れておくと腐敗してしまいます。
それで今年はいったん土に播いて保管しています。

一度掘り起こしてみて気が付いたことがありました。
栃の実がひび割れていたのです。

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これは保存中に種子がダメになってしまったかなと思いました。
しかしよく見ると、多くが同じようにひびが入っています。

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もしやこれは発根の前兆ではないでしょうか!
そういえば栃の実から根っこが出てきたところは見たことがありません。
ドングリであれば落下直後から根を出しているものもあります。

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以前このブログでもいろいろなドングリの発根について書いたことがありました。
https://jumokutane.blog.fc2.com/blog-entry-31.html

それで気が付きました!
トチノキはきれいなピカピカした面から根が出てくるのです!
ドングリの場合、とんがっているほうから根が出るので自然とそちらを下にして土に埋めます。
栃の実の場合も同じようにしなければいけなかったのです。
つまりピカピカした面を下にして土に埋めるのです。感覚的にはひっくり返して埋めている感じです。
当たり前の事でしたが、トチノキに関しては今まで意識しませんでした。
発芽にも多少影響していたかもしれません。
樹の枝とつながっていなかった方から根が出てくるんですね。

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ちなみにトチノキは実が大きいだけあって、30センチくらい深く埋めても発芽してくる能力があるそうです。
無事に発芽したらまた報告します。

気になったのですぐに調べてみたのですが、栃の実の発根はピカピカの面とざらざらの面のちょうど境目から発根してくるようです。
今回のひび割れと関係あるのかどうか・・・。


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土の中の水分、アオキとムベ

ここのところ、少しも雨が降っていません。
種をまいたあと強い乾燥にあうと種が死んでしまう可能性があります。
特に発根が始まっている場合はなおさらです。

先日植えたコルクガシも発根が始まっていました。
水分がちゃんと届いているか心配になりました。

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土の表面は乾いています。
少し掘ってみます。

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表面の土を少しどかしただけで湿った土が出てきました。
安心しました。
この土は、保湿性が良いのです。
砂っぽい土だと水分を蓄える能力が劣るので注意が必要です。
逆に粘土質だと通気性が悪くて、根腐れしたり、種子が腐敗してしまうことがあります。

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17日に植えたコルクガシの種子が出てきました。

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大丈夫。枯れていなさそうです。
今度の月曜日あたりは雨か雪になるようです。
ここで一度降ってくれると当分は大丈夫そうです。


今年種まきしたポットを整理しているとアオキの種子が発芽していることに気づきました。

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ラベルには4月27日 播種となっています。
今頃発芽しています。
1つだけではないので、気まぐれに発芽したのではなく、この時期に発芽する性質のようです。
覚えておきましょう。

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ムベも発芽してかなり成長していました。
いつ発芽したのか気が付きませんでした。

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