まいにち植物、ときどき虫。

樹木医が樹木のことを中心に書いています。樹木医を目指している人が参考になる情報もあります。樹が好き、木のことをもっと知りたい方はぜひご覧ください。

ネコヤナギ開花

ネコヤナギは花材になるのでよく畑の隅に植えられているものを見かけます。

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ヤナギの仲間だけあって水辺が好きです。
花材に使うのでだいたいオスの場合が多いです。ヤナギの仲間はほとんどが雌雄異株です。

日本人がヤナギといって真っ先に思い浮かべるシダレレヤナギは外国から入ってきたもので、日本にはメスがないといわれています。
ですからシダレヤナギの種子を見ることはまずありません。
ヤナギなので挿し木で簡単に増やせるので、最初に入ってきたオスの樹をどんどん増やしていったのでしょう。

同じヤナギの仲間でもヤマネコヤナギやヤマナラシは挿し木が難しいです。何度か挑戦したことがあるのですが、容易に発根しないようです。

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花も咲いていました。
雄しべが目立ちます。

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ユリノキのその後

少し前に実生したユリノキも順調に育っています。
葉がハンテンボク(半纏木)の名にふさわしい形になってきています。

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いきなり大きい葉が出るわけはないので、当たり前のことですが、最初は葉は小さいです。それがだんだんと大きくなっていきます。どこがどう大きくなっていっているのか不思議です。
①全体的に大きくなっている
②周囲が大きくなっている
③根元に近い方が大きくなっている
この中のどれかだとは思いますが意識したことがないので分かりません。

人間の爪や髪の毛と同じであれば、根元が成長しています。
植物の場合は成長点が先端にある場合が多いです。例えば根は一番先端の部分が盛んに細胞分裂して伸びていきます。そう考えると葉も周囲の先端に近い部分が一番伸びることになります。

いまの状態ならペンで印を付けたらどこが成長しているか分かるでしょうか?
明日試しに印をつけてみます。

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紅梅

紅梅が満開になっていました。

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白い梅とは対照的に真っ赤です。


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紅梅の枝を切ると中まで赤くて驚きます。
ちょうど写真がなくて紹介できないのが残念なのですが、ネットに写真をあげている人がいるのでご覧になってみてください。
https://grapee.jp/461084

そういえば、桜の染色も枝を煮出して染色液を作るようだったと記憶しています。
草木染の様子をブログで紹介してくださっているサイトも見させていただいていますが、奥が深そうでとても興味があります。
春の野草が出てきたら挑戦してみたいです。


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フィトンチッド 植物毒でリフレッシュ

昨日スイセンの毒の事を書いたので、もう少し植物毒について続けます。
毒のある植物というと恐く感じますが、実のところほとんどの植物が何らかの毒を持っていると思います。
そうでなければ、簡単に昆虫や動物に食べられてしまうからです。また菌類にもやられてしまうでしょう。
そのようにして毒を持って外敵から自分を守っているのです。

毒と薬は紙一重という言葉がありますが、まさにその通りで、毒も少量なら薬になります。
薬草として用いられる植物がありますが、あれは実際には弱い毒を用いているということなのです。
ヒキオコシという植物がありますが、この植物の毒は消化不良、食欲不振、腹痛などに効果があります。
別名を延命草とも言いますが、これは昔、修行僧が倒れていた時にこの草の煎じ汁を飲ませたところたちどころに元気を取り戻したことから、病人を引き起こす、ヒキオコシと名がつけられ、また延命草とも呼ばれるようになったと言われています。

わたしたちはリフレッシュして元気をもらうために森林浴に出かけます。
森にはフィトンチッドという植物からでる揮発性物質が漂っています。これを嗅ぐと元気が出ます。
このフィトンチッドも植物毒の一つです。
フィトンチッドはラテン語で「植物」を意味する「フィトン」と「殺す」を意味する「チッド」からできています。
実はとても恐ろしい言葉なのです。
そして実際に微生物や病原菌を殺しています。

人間にとっては極少量なので、逆に刺激になってリフレッシュして元気になれるのです。
病原菌を殺してくれるので、良い効果もあるのかもしれません。

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ヒノキの葉からはヒノキチオールという揮発性物質が出ています。これもフィトンチッドの一つです。
日本のヒノキには極少量が含まれています。
一番多く含まれている樹は青森のヒバで、ヒバの木で建てた家にはシロアリが来ない、というのはこのような成分が多く含まれているからです。
実際に抗菌作用があり、カビやダニの発生を抑えることが実証されています。

植物の毒を適度に用いてリフレッシュしたいですね。



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スイセンとニラ

庭のスイセンがだいぶ伸びてきました。

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2月1日に撮った写真と比較してみます。

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だいぶ伸びたのが分かります。

スイセンと言えば・・・
夕方のニュースを見ていたら埼玉県で、農業物産館でスイセンをニラと間違えて販売してしまったと報道されていました。
ネットニュースににもなっていましたが、道の駅みたいにだれでも農産物を販売できるような状況で生じたような感じです。
再発防止のためか、生産者のシールに書かれた名前も出ていたりして、持ち込んだ人にとってはかなり厳しい扱われ方でした。
ですが、スイセンによる食中毒では過去に死亡した例もあるので軽く扱ってはいけない事例かもしれません。

このニラとスイセンを間違えての食中毒のニュースは毎年のように聞きます。
見かけだけで判断するのは難しいからです。
スイセンを見てニラと思う人は植物に対して知識がない人ではなく、それをニラと思える人なのでむしろ良く知っている人だと思います。どこかで早合点してしまったのでしょう。

わたしもときどき思い込みで、自分の知っている植物だと勘違いして人に紹介してしまうことがあります。
ボタンとシャクヤクを間違えていたこともありました。

スイセンはヒガンバナ科なのでヒガンバナと同じ毒の成分であるアルカロイドが含まれています。
30 分以内の短い潜伏期間の後に発症するので、調理された料理を食べた人がその後に食中毒を起こすことが多いようです。
食中毒症状は、悪心、嘔吐、下痢、流涎、発汗、頭痛、昏睡,低体温などです。

見分ける方法は、ニラにはあの強烈なにおいがあるので、臭いをかげば簡単に見分けられるはずです。
今日のニュースでも購入した人がニラとは違うような気がすると連絡したそうです。
おそらくニラなのに臭いがないと感じたのでしょう。

植物の毒は意外と身近なところにあるので、よく注意している必要がありますね。




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ニホンミツバチの巣箱

今日は一日中雨降りだったので、あまり外にも出ませんでした。
それで昔の写真を一枚紹介します。

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ニホンミツバチ用の巣箱です。
今でこそニホンミツバチの飼育の仕方を解説した本が沢山ありますが、20年くらい前はほとんどありませんでした。
わずかな資料をもとに自分なりに工夫して巣箱も作りました。

巣箱の大きさは自分のサイズを決めて統一して作るのが良いです。
これは蜂が入った巣箱を盗まれることがあるので、大きさを決めておくと自分の巣箱かどうかを確認できるからです。

以前庭に置いていた巣箱をメジャーで計っているおじいさんがいました。たぶん自分の巣箱が盗まれてしまって自分のものかどうか確認していたようです。もちろんわたしはそんなことは絶対にしません。逆に巣箱を盗まれたことは何度もあります。
ですから、せっかく蜂が入居した巣箱を取られる悔しさは良く分かります。

写真の巣箱の色が新しいものは作りたてのものです。
なるべく雨ざらしにして、新しい木のにおいがなくなったほうが蜂が入りやすくなります。
また何度か実際に蜂が使ったものは「経験のある待箱」といって、蜂が入居する確率が格段にあがります。

この写真の頃は、ニホンミツバチの分蜂群を熱心に捕まえて巣箱が足りないくらいだったのですが、最近は少し蜂熱も収まっています。それでも春が来るといよいよミツバチのシーズンだと少し気持ちがわくわくしてきます。ブログにコメントを下さる方の中にもニホンミツバチを飼育している人がいますので、今年はわたしもニホンミツバチを追いかけてみようと思います。




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三恵の大ケヤキ ケーブリング作業

国の特別天然記念物である三恵の大ケヤキの修復作業が行われました。
近年巨樹の保護のために行われるようになったケーブリング作業です。
外国製のコブラケーブルという特殊なケーブルを使って丈夫な幹同士を互いに引き合わせ、強風や万が一の落下に備えるという工法です。

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ツリークライミングでこの作業ができる業者の人が東京から3人来て作業をしてくれました。
樹木医の方も含まれています。

こちらがコブラケーブルと呼ばれるものです。

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金属製ではなく、かなり柔らかくて柔軟性があります。

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下の写真の膨らんだ部分にはゴム製のショックアブソーバーが入っています。強い力がかかった時にこの部分で吸収します。

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4本の枝に合計6本のケーブルを結びました。午前中でケーブルの作業は終わりました。

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午後からは折れてしまった部分をきれいに切りなおす作業などです。
何年も前から枯れている部分もあるので、それも切りなおします。そうすると成長している新しい樹皮がだんだんと巻き込んでいって穴がふさふがるようになることがあります。それを期待します。

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樹に登ったままチェーンソー作業です。

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見事切り落とすことができました。

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最も被害が大きかった部分も可能な範囲できれいにします。

台風19号の被害による一連の撤去及び保護作業はこれで終りとなります。
全体のボリュームの3分の1ほどが失われてしまいましたが、残っている部分から再び枝葉を茂らせてくれることを期待します。

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アオキ 

アオキの実がようやく真っ赤になってきました。

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ヒヨドリなどは好んでこの実を食べるようですが、人間が食べられるという話は聞いたことがありません。
かといって毒というわけでもないと思います。たぶんおいしくない実なのでしょう。

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中身はこんな感じです。瑞々しくておいしそうにも見えるのですが。
葉には抗菌作用があることが知られています。乾燥させると直ぐに黒くなるのですが、葉を炙って人工的に黒変させたものを火傷、しもやけ、凍傷、イボや魚の目の患部に当てると効果があるようです。
また葉を煎じて下剤になるという記述も見つけることができます。

なにかと役に立つ植物のようです。
実がこんなに遅いということは花も秋ごろに咲くのかと思ったら、以外と早く3月~4月に咲くそうです。
よく見れば既に花の蕾がついていました。

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これがアオキの花というはっきりとした記憶がありません。
今年はしっかり見て記憶したいと思います。

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松はお金がかかりますね

墓地の真ん中に大きなアカマツの樹があります。
足場が掛けられていて、手入れの途中のようです。

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樹高も高いうえに、枝が四方に広がっていてボリュームがあります。
しかも周りが墓地なので高所作業車も入れません。
それで足場を組んで手入れをすることになったのだと思います。

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昔は庭の主役といえば断然 松でした。
1年中緑の葉がついている常緑樹は生命の象徴でした。
童謡の「もみじ」の歌詞でも「松を彩る楓や蔦は・・」とありますように、松が主役で楓は松の惹きたて役でした。

最近では松は手入れにお金がかかるのでもてあましてしまっている人も多くなりました。
若い人の代になった時に根元から伐ってしまうケースも多くあります。

なぜ松は手入れが大変なのでしょうか?
一言で説明するとすれば、「葉のないところで切ると新しい芽が出てこない」からです。
広葉樹であればかなり太い枝を切っても、そこから新しい芽が出てきます。
幹だけにしてしまっても胴吹きといって幹から芽が出てきて新たな枝に仕立て直すことができます。
松のような針葉樹の場合は、よほど若い時でなければ、切った枝の先から芽が出てくることはありません。
成長が活発な新しい葉がついている場所に芽が出てきます。その芽を残した位置でないと切ることができないのです。

松が大きくなってしまったので、仕立て直そうと思っても簡単にはできません。
松の上の部分は日光が良くあたるので葉が沢山茂っています。
一方下の方の枝になってくると日光が当たらないので葉が落ちて枝だけになります。光を求めて枝を伸ばしていくので写真のように下枝が広がった姿になります。
この段階で、葉のない太い枝の部分で切ると、新しい芽が出ないのその枝全体が枯れてしまいます。
小さくしたいのに悩むところです。

それで松をきれいにしておきたいなら毎年手入れをして理想の大きさ形にとどめておく必要があります。
自分でできればよいのですが、植木屋さんに頼むことが多いのでお金がかかってしまうのです。

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それでも青空が透けて見えるくらいにさっぱりと手入れされた松はきれいですね。

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もうすぐミモザの季節 ギンヨウアカシア

病院の駐車場に大きなミモザの樹があったので写真を撮らせてもらいました。

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まだ蕾の段階ですが、樹全体がうっすらと黄色がかっています。

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写真を撮っていたら病院の先生が出てこられて、少しお話しすることができました。
ミモザの大きな樹が二本並んでいたのだそうですが、昨年の台風で片方が根元から折れてしまったそうです。

ギンヨウアカシアという名前もあり、ニセアカシアと同じマメ科の植物です。
幹は太くなっても柔らかく、枝葉が茂りすぎると重みや風を受けて折れることがあります。
実家にもありましたが、毎年どこかの枝が折れているような感じでした。

ギンヨウとは銀葉のことで、葉が銀色を帯びた美しい色をしています。

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花が咲くのはもう少し先のように思いますが、ギンヨウアカシアの黄色い花に樹全体が包まれると春の暖かさを感じます。
春の黄色の花の始まりです。




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