Tag

樹木医試験 1/3

樹と草の違い 年輪について

樹の基本的な話、樹と草の違いについてです。多くの人が抱くイメージは次のような感じです。・草は細いけど樹は背が高くなり幹も太くなる・草は1年で枯れるけど樹は何年も生き続ける・樹には年輪がある・樹は堅くなるどれも正解だと思います。少し専門的な言葉で言うと、樹には「形成層」があるのが草との大きな違いです。形成層があるおかげで先ほどあげたような肥大成長が可能になっています。絵を描いて説明したいと思います。...

  •  3
  •  -

樹の生きている部分

昨日に引き続き樹の基本的な事柄についてです。昨日は「樹」という言葉は、生きた樹にしか使えないということを書きました。そう聞くと、樹はその全体が力強く生きているというイメージを抱きます。しかし、樹は全体が生きているのではありません。このことを理解しておくと、大きな樹が突然倒れたりする理由もわかるようになります。また樹に負担をかけない剪定の仕方もわかります。国の特別天然記念物に指定されるような巨樹にな...

  •  2
  •  -

樹木医試験受験資格 緑サポーター制度の活用

樹や植物が好きな人であれば、樹木医という資格に興味を持たれている人は多いと思います。樹木医の資格取得に挑戦してみたいと思いますが、受験資格の実務経験7年というのが大きな壁になります。(樹木医補という制度があり、実務経験1年で受験資格が得られる制度がありますが、これは指定された大学で学んだ人に限られるので、これから学校にいく人でなければ、さらに難しくなります。)業務経験は、樹木の保護・育成・管理、樹...

  •  0
  •  -

ウラジロカシ シラカシ 見分け

シラカシによく似た樹でウラジロガシという常緑樹があります。昔から体の中の石を出す薬として民間療法で用いられてきました。胆石、腎石、尿路結石症などの治療に枝や葉を乾燥したものをお茶にして飲むと効果が見られたようです。薬理試験でも胆石症、腎石症、尿路結石症に用いて結石の形成が抑制され、また結石の溶解作用もあることが確認されています。このウラジロガシは、照葉樹林を構成する樹なので西日本に多く、東日本では...

  •  1
  •  -

アベマキとクヌギ

ブナ科のアベマキは西日本に多い樹です。山梨県ではアベマキをめったに見かけません。ほとんどがクヌギになります。樹木医研修の際に樹種判定でアベマキが出たのですが、不覚にも間違えてしまいました。事前の講習で初めて見たのです。アベマキは特徴のある樹で、日本の樹の中で最も厚いコルク層を作ります。このような特徴的な樹はもっと身近に感じたいです。家の近くのクヌギの樹のドングリが、普通のクヌギのドングリと違って少...

  •  0
  •  -

山栗 ミズナラ キノコ

久しぶりにお気に入りの山を歩いてみました。いつもはもう少し遅い季節になってしまうのですが、今年は意識して早めに時間をとりました。落葉していないので樹種の判別がしやすいです。山栗やミズナラが落ちていたので少し拾ってみます。育てられている栗と違ってとても小さいです。落ちて時間がたっているものにはほとんど虫が入っています。まだイガが青く割れていないものなら大丈夫そうです。ミズナラです。殻斗(かくと)がつ...

  •  0
  •  -

上野原の大ケヤキ

明日予定されていた山梨県支部の樹木医研修が交通網の復旧の遅れと天候不順のため中止となってしまいました。樹齢800年の上野原の大ケヤキの治療に関するものであり、とても楽しみに待っていたので残念です。三恵の大ケヤキの治療にもきっと役立つはずです。交通網が復旧すれば、再度開催する可能性もあるのでそれを期待したいと思います。ここで上野原の大ケヤキについて情報を載せておきます。富士の国山梨観光ネットの記載内...

  •  0
  •  -

イヌビワ

仕事で神奈川県の三浦半島に行きました。山梨ではほとんど見かけないイヌビワが沢山自生していました。珍しくてきょろきょろ探してしまいました。どこにでもあったので、たぶん地元の人にとっては珍しくもないのだと思います。樹木も樹種によって分布域が違っています。例えばケヤキは、本州と四国と九州には自生していますが、北海道には自生していません。公園などに植えられていると思うので、珍しくはないのだと思いますが、本...

  •  0
  •  -

入道雲

毎日暑くて大変です。汗が止まりません。でも汗がかけるというのはいいことです。汗が出ている時、既に体温は下がっています。体温が上がっていく時は、熱いと感じないと思います。(たぶん)汗をかいて体温が下がっていく時に熱いと感じるのだと思います。(たぶん)熱中症になるときは、脱水していて汗がかけないので熱いとも感じないのかもしれません。汗をかけなくなったら要注意です。夏らしい入道雲が出てきたので撮影しまし...

  •  0
  •  -

キノコ

キノコは恐くて手が出せないイメージがあります。毎年食中毒で何人も亡くなります。ただやっぱりキノコも覚えてみたいと思っています。樹木医試験の勉強の中で、菌類に関することが沢山出てきました。樹木がかかる病気の内、95%が菌類によるものです。木材腐朽菌というのは、簡単に言ってしまえばキノコのことです。特に担子菌類はキノコを発生させます。生きた樹にしか発生しないマツタケのようなものもあります。菌根菌をつく...

  •  0
  •  -

令和元年度 樹木医研修受講者選抜試験

No image

最近このブログへの訪問者が増えたなと思い考えてみると、本日7月21日(日)が令和元年度 樹木医研修受講者選抜試験の実施日でした。樹木医試験の事や対策についてネットで調べているうちにここにたどり着いたのでしょう。試験を受験なさった皆さん、お疲れ様でした。論述式試験は上手にまとめることが出来たでしょうか。このブログにも書きましたが、樹木医試験で合格発表まで不安が続くのは、問題をもらえないからです。家に...

  •  1
  •  -

ツノハシバミ 和製ヘーゼルナッツ

ヘーゼルナッツは外国の木の実だと思っている人が多いとおもいます。しかし、実は日本にもヘーゼルナッツがあります。それがツノハシバミです。自分も以前からこのツノハシバミを食べてみたいと思っていました。樹木医研修の時、樹木医仲間から「山梨にツノハシバミありますか?」と聞かれました。わたしの答えは、「ツノハシバミはたくさんあってよく見かけるんだけど、いざ探してみるとどこにあるか分からない」でした。高木では...

  •  0
  •  -

ミズキ 頂芽優勢にならない樹2

ミズキが独特の樹形になる理由です。植物ホルモンの話になるので、樹木医試験とも関連させて説明したいと思います。高木になる樹木の多くは主幹がはっきりしています。針葉樹などは顕著ですが、これは植物ホルモンの働きの影響があります。ふつう樹木は、頂芽優勢という形質があります。これは幹や枝の一番先端にある芽、これを頂芽といいますが、これが最も良く成長するということです。頂芽よりも根元に近い芽を脇芽といい、葉の...

  •  0
  •  -

意識と感覚とホトケノザ

No image

「バカの壁」という本を数年前に書かれた解剖学者の養老孟司先生の講演をYou Tubeで聞きました。その中で、現代の人は意識が大きくなっていて、感覚が少なくなっているという話をしておられました。養老先生の話を正確に伝えることは出来ませんので、講演を聴いてわたしが学んだことを書きたいと思います。意識とは頭で考えることで、感覚とは自分の経験を通して実際に五感に感じることです。わたしたちは意識の中で、つまり頭の中...

  •  0
  •  -

クスサン 大発生中

南アルプス市の小さな公園の樹を見ていたら大きな毛虫がいることに気がつきました。黄緑色の毛がたくさん生えた大きな毛虫です。これはクスサン?クスサンでいいようです。それにしてもすごいデザインだと思いませんか。体の横側にある8つの青い丸。全身毛むくじゃら。別の個体も青い丸は8つです。これは決まりなのでしょうか。後ろの方の足で茎をしっかり握っています。後ろの方の足と書きましたが、正式に言うと、仮脚です。本...

  •  0
  •  -

ツツジてんぐ巣病

たまには樹木医らしい記事も書かないといけません。樹木医試験にも頻出されるてんぐ巣病についてです。枝が一箇所から細かく枝分かれした症状を、まとめててんぐ巣病と呼びます。この樹はたぶんヤマツツジです。ですからツツジてんぐ巣病です。健全なツツジの枝はこんな感じです。2枚の写真は同じ樹の別々の部分です。ツツジてんぐ巣病の場合、病原菌は特定の菌類によりますが、植物ホルモンの異常が引き起こされて発生します。サ...

  •  0
  •  -

桜は散る、椿は落ちる、梅は?

No image

昨日「マツコの知らない世界」というテレビ番組でアジサイを特集していました。アジサイ博士の川原田邦彦さんが出演していましたが、どこかでお会いしたことがあるような・・・。そうだ!樹木医研修だ!樹木医研修の最終日の樹種判定試験の時に、講師として植木協会を代表して来てくださっていた人の中のお一人でした。アジサイが専門だったのですね。知っている人が出ているので話に集中できます。その中で、アジサイは花が終わる...

  •  0
  •  -

樹木医研修受講者選抜試験 受付開始

No image

今日から新元号令和が始まりました。といっても自分は特別な事はなく、昨日に引き続き畑の笹竹の伐採を続けています。毎年、5月1日は樹木医研修受講者選抜試験の受付が開始される日です。募集要項については一般財団法人日本緑化センターのホームページから調べることが出来ます。樹木医補でない人は7年の業務経験が必要になります。業務経歴証明書に加えて、業務経験事例を提出する必要があります。自分に受験資格があるか悩む...

  •  0
  •  -

第28期 樹木医交流会

今日は第28期の樹木医交流会が東京で開かれ参加してきました。樹木医は試験に合格し2週間の研修を終了した人が、毎年100人程度新たに認定されています。研修は前期と後期に分かれていて、それぞれ50人づつくらいで行われています。それで、前期クラスと後期クラスの人は同じ28期といっても顔をあわせたことが無いのです。今日の交流会は28期の前期・後期の樹木医が参加して互いに親睦を深めました。都合のつく人だけです...

  •  0
  •  -

カラコギカエデ チドリノキ

モミジとカエデはどこが違うか?という質問を時々目にします。カエデはカエデ科の植物でモミジは紅葉した葉っぱのこと全部が当てはまるという説明がありました。別のものは、カエデはハウチハカエデを、モミジはオオモミジをとりあげて両者の違いや見分け方を説明しているものもあるようです。どちらも間違いではないと思いますが・・・。では、名前にモミジやカエデと付かないカエデ科の樹木はどうなるんでしょう?例えば、チドリ...

  •  0
  •  -