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針葉樹 1/2

短枝と長枝 イチョウ

短枝と長枝という樹木用語があります。これは単に短い枝と長い枝ということではなく、ある樹種に特有の枝の性質と関係しています。短枝と長枝をもつ樹として一番良く知られているのがイチョウだと思います。長枝というのが普通の樹で見られる普通の枝のことだと思ってください。短枝というのはその普通の枝から生えているごく短い枝のことです。イチョウの枝をよく観察すると、普通の枝から短い枝が交互に出ているのが分かります。...

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マツ モズ

今日は一日雨が降っていたので、先日の松の手入れをしていた時の話を書きます。何年か前から庭の剪定をするようになったお宅です。今回は2年ぐらい間が空いてしまったので、松がかなり伸びてしまっていました。とりあえずすっきりさせることを目標にかなりの量の枝を落としました。作業の途中から、一匹の鳥が近くにやってきてこちらを眺めています。大体になり、三時のお茶を飲んでいると、先ほどの鳥が脚立に留まりました。おと...

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多行松 タギョウショウ

2019年もいよいよあと2日で終りです。お正月が近いので今日は松の話題にします。アカマツの園芸品種にタギョウショウというものがあります。漢字で書くと多行松ですが、その名の通り枝が根元から沢山に枝分かれして高木にはなりません。きちんと手入れをすれば傘を広げたような円形になり美しいです。他のアカマツと同様に松ぼっくりができ、その中に種子も入っていますが、この種を播いても同じような形にならない場合が多いよう...

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イヌマキ 胎生型

イヌマキの発芽は珍しい胎生型です。胎生型とは種子が樹上で発芽、発根しているものです。熱帯や亜熱帯地方のマングローブの仲間は、発根した果実が落下して下の泥砂中に突き刺さって生育することで知られています。日本では樹上で既に発根が始まるものは珍しく、本州ではイヌマキぐらいしかこの現象を見ることはできません。上の写真の緑色の部分が種子です。奥のクリーム色に見えるのは花托(かたく)といい、熟すと黒に近い赤に...

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イヌマキ

イヌマキの実が赤く色づき始めました。種子は赤い実の隣にある緑色の丸い部分です。赤い部分は花托(かたく)といいます。赤く熟せば食べることができます。注意しなければいけないのは、緑の種子の部分には毒があるので、切り離して赤い花托だけを食べるようにします。花托も最初は緑色です。熟すと黒に近い赤になります。緑から黄色へ。熟すとほぼ黒です。イヌマキの種子にはかわった性質があります。胎生型といって樹になってい...

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カラマツ

カラマツの黄葉がきれいな季節です。カラマツは成長が早いためかつて各地の山に植林されました。全国的に標高の高い山では人口のカラマツ林を見ることができることでしょう。しかし、カラマツというのは日本のごく限られた地域に自生していたものでした。宮城・新潟県から中部地方の亜高山帯から高山帯に分布しています。カラマツは落葉しますが針葉樹なので、その姿は一本の主幹がまっすぐに上に伸びる形を想像することでしょう。...

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リョウメンヒノキの両面

山梨県にリョウメンヒノキと呼ばれる天然記念物があります。以前このブログでも紹介したことがありますが、ヒノキの葉に裏表がなく、両面とも表に見えるそうです。前回紹介した時は、葉の詳しい写真を撮ってこなかったので、お見せすることができませんでした。今回再び訪ねる機会があったので葉の両面の写真を撮ってきました。ほとんどの枝ははるか上空についているのですが、右側の樹の枝の一つが比較的低い位置にあったので確認...

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湯沢の思い杉

山梨県指定の天然記念物 「湯沢の思い杉」を紹介します。車でいける道から少しだけ歩きます。渓流沿いの斜面に斜めに立っています。もともとは2本だった杉が生長と共に癒合したものだそうです。知らなければ一本の杉が途中で2本に枝分かれしているのだと思います。連理という言葉が説明の看板に書かれています。樹木用語のようですが、今まで知りませんでした。夫婦仲が良いことにも用いられるようです。山梨県には夫婦杉や夫婦...

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テレビに出てきた二本の巨樹

今週は食あたりのためほとんど外出できませんでした。家の中だとテレビかネットからの情報になってしまいます。幸い山梨県では2018年にフジテレビで放送された「僕らは奇跡でできている」という番組が再放送されています。動物行動学を教える大学講師・相河一輝は、生き物のことや自分が気になることについて考え始めると没頭してしまい、時に人を困らせ苛立たせる“変わり者”。しかし、常識や固定観念に捉われない一輝の言動は、周...

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縄文杉のような巨大カヤ

南アルプス市の広誓院に市指定の天然記念物のカヤの巨樹があります。いつも看板だけ見て通りすぎてしまっていたのですが、今日初めて間近で見ました。第一印象はまるで縄文杉のようだ!です。(縄文杉は実物を見たことがありませんが、写真や映像でよく見るので)これが縄文杉だよ、と言って写真を見せられたら間違えて信じる人もいるかも・・・。針葉樹ということは同じですが、スギとカヤで全然違う樹種なのに幹肌やコブの感じが...

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リョウメンヒノキ なんじゃもんじゃの木

なんじゃもんじゃと呼ばれている樹は全国にいろいろありあす。これは「なんじゃもんじゃ」という名前の種類の樹があるわけではなく、いままで見たことのない樹に出会ったときになんじゃもんじゃと呼んでいたようです。有名なのはヒトツバタゴで、「なんじゃもんじゃと」いえば、ヒトツバタゴと考える人が多いようです。他にはクスノキやタブ、ニレやボダイジュを同じように「なんじゃもんじゃ」と呼んでいたという記録があるそうで...

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トウヒ 球果ではなく虫こぶ

大菩薩の登山道に生えている樹木です。トウヒかエゾマツ、あるいはハリモミだろうか?と考えながら写真を撮りました。いずれにしろ、特徴のある球果が付いていたので、調べればすぐに分かるだろうと考えました。ところが図鑑を調べても、これと同じ球果の針葉樹はありません。ネットを調べていると、トウヒなどには虫こぶができるという記述を見つけました。さらに調べて見ると、エゾアカマツカサアブラムシというものを見つけまし...

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カラマツ 芽吹き

カラマツは人気のある樹です。針葉樹の中では珍しく落葉します。日本に自生する樹の中では唯一です。秋の黄葉が素晴らしく、植林されているので山全体が黄色になります。風に吹かれて、落葉がゆっくりと空から降りてくるのも他の針葉樹にはない風景です。新緑もまた良いです。松葉がしっかりと詰まっています。これがだんだんと伸びてきます。繊細に作られているのがわかります。これをモチーフにした和菓子があったらおいしそうで...

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カラマツの新芽

ほとんどの針葉樹は常緑です。日本にある針葉樹で落葉するものは、イチョウ、ラクウショウ、メタセコイアそしてカラマツぐらいです。この中で唯一カラマツだけが日本の自生種です。北海道などに多いイメージがありますが、実は全て植林されたものです。カラマツの日本での自生地は極めて限られていて本州の中部地方の一部の地域だけです。海抜1000~2500メートルのあたりです。落葉広葉樹はどの樹種も黄葉がきれいです。そして新緑...

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気になる樹

気になる樹があります。櫛形山に登っていく途中で山の方を見ると一本だけ周りの樹よりも飛び出した樹があります。円錐形ではなくこんもりとしています。今の時期なので落葉樹ではなく常緑樹です。おそらく広葉樹ではないでしょう。カメラの望遠でいっぱいまでズームしてみます。普通は山では日光の取り合いで大体平均した高さになります。でもこの樹だけ突き抜けています。堂々としています。モミかな・・・気になります。いつか近...

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オハツキイチョウ

昨日の樹木研修会で学んだオハツキイチョウについてもう少し紹介しておきたいと思います。オハツキイチョウとはイチョウの葉っぱの先に種子であるギンナンがなる変わった特徴をもつイチョウの樹です。日本全体に34樹あり、ほとんどが国か県か市町村の天然記念物の指定を受けています。34樹のうちの19樹は山梨県に自生しています。山梨県が圧倒的に多いためそのうちの8樹は天然記念物に指定されていません。県外のオハツキイ...

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モミ 食害

ドイツトウヒの種子を食べる虫について昨日書きました。たぶん同じ虫だと思いますが、モミの種子も食べます。ドイツトウヒの写真の虫と同じに見えます。名前はまだ分かりません。葉や幹を食害する昆虫のことはよく出ているのですが、種子を食べる虫は調べてもあまり出てきません。マツノマダラメイガかな?...

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ドイツトウヒ

ドイツトウヒの球果です。こちらは下向きに垂れ下がります。松と同じで種が飛び散ってバラバラになりません。気温が下がり、空気が乾燥してくると間が広がり種子が飛び出します。樹木の種子には、それを専門に食べる虫がいます。ドイツトウヒにもいます。種を取ろうとしたらイモムシがいてびっくりしました。分かりますか?ちょうど真ん中にいるこげ茶色の虫です。名前を調べているのですが、まだ分かりません。...

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シラビソ

一般の人はあまり知らない樹かもしれません。モミの仲間ですが、標高が高い場所に自生する日本の固有種です。標高の低いほうから順番に、モミ → ウラジロモミ → シラビソ → オオシラビソ となります。シラビソは標高1,500メートルから2,000メートルくらいを好みます。シラビソやオオシラビソは同一地域のものが一斉に枯死して開いたスペースに稚樹が一斉に成長を開始するという現象がおきるそうです。今年はシラビソの種子...

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モミとウラジロモミ

八ヶ岳の薬用植物園にあるモミとウラジロモミの写真です。写真をよく見ると2本の樹が一本のように見えていることが分かります。モミとウラジロモミの見分け方は比較的簡単ですが、ウラジロモミとシラビソの見分けはとても難しいです。その点についてはまた今度書きます。...

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