ミズキ 頂芽優勢にならない樹2

ミズキが独特の樹形になる理由です。
植物ホルモンの話になるので、樹木医試験とも関連させて説明したいと思います。

高木になる樹木の多くは主幹がはっきりしています。
針葉樹などは顕著ですが、これは植物ホルモンの働きの影響があります。
ふつう樹木は、頂芽優勢という形質があります。
これは幹や枝の一番先端にある芽、これを頂芽といいますが、これが最も良く成長するということです。
頂芽よりも根元に近い芽を脇芽といい、葉の横についています。
この脇芽は、頂芽優勢により普通は成長がおさえられています。
頂芽が切られたりした場合、頂芽の優勢がなくなるので、脇芽が伸びはじめます。
そしてやがて、その中のどれかが頂芽になり、今度は他の脇芽の成長を抑制します。

ところがミズキの場合は、頂芽が優勢になりません。むしろ頂芽の成長がとても少ないのです。
枝の先頭の芽があまり伸びませんので、その下にある芽から左右に枝が出ます。でもその枝の先頭の芽もあまり伸びませんから、さらにその下の芽が左右に伸びていきます。
こうして、ミズキの枝は水平方向へ広がっていくわけです。

日本庭園のマツなどは人の手でこの作業を行なっているのです。
頂芽を取ってしまって、下の芽を伸ばす、それを繰り返して、枝ごとに段になったような樹形をつくりだしています。

頂芽優勢と関係のある植物ホルモンはオーキシンと呼ばれるものです。
頂芽で作られて根に向かって移動しています。
頂芽でしっかりオーキシンが生産されている時は脇芽の成長は抑制されています。
一方で、脇芽の成長を促進する植物ホルモンもあります。サイトカイニンと呼ばれます。
サイトカイニンは根で生産されて全身に輸送されます。
この辺の植物ホルモンの働きは毎年のように試験に出ています。
オーキシン、サイトカイニン、ジベレリン、アブシジン酸、エチレンこの5つの植物ホルモンについては、その働きや植物体の何処で生産されているかなどを覚えておく必要があります。


昨日、今日と畑の笹竹を焼却しました。消防署に届けを出し、くれぐれも家事を出さないようにとの指導を受けての作業です。
なんとか全てかたずけることができました。

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