早春の黄色い花と晩秋の赤い実

春の早い時期には黄色の花がいっせいに咲きます。
これは春一番に花を咲かせて、昆虫たちに受粉を手伝ってもらうためです。
アブラチャンやダンコウバイ、レンギョウ、マンサク、サンシュユ、ミツマタ、いろいろあります。
どれも樹全体に花をつけるような感じで見ていると元気が出てきます。

2019/03/30  春の黄色い花 まとめ

晩秋から冬にかけては赤い実が目立ちます。
これは鳥に実を食べてもらってできるだけ遠くに種子を散布させるためです。

DSC09820.jpg

上の写真はツルウメモドキです。
蔓性の植物で樹に絡まってできるだけ高い位置に行こうとしています。
まるでこの樹の実のようです。

DSC09776.jpg

ガマズミでしょうか。
瑞々しい赤で、冬になっても実が残っていてよく目立ちます。

IMG_3766.jpg

たぶんナナカマドだと思います。
どれも葉っぱが散った樹に残っていてとても赤い実が目立ちます。
これなら鳥にすぐに見つけてもらえます。
他にもハナミズキもサンシュユもカマツカもナンテンもみんな赤い実ですね。


ここでひとつ疑問が生まれます。
春は黄色が目立って、秋は赤が目立つのでしょうか?
春も赤い花ではダメなのでしょうか。

これには理由があります。
じつは、ミツバチは赤い色が見えないのです。
見えないというよりは認識できないというほうが正確かもしれません。
赤は黒に見えてしまいます。
波長の長い色が見えないのです。虹の赤に近い方の色やコタツの遠赤外線などは見えません。
逆に波長の短い色、虹の紫に近い色や紫の外側の紫外線も見ることができます。
黄色はよく見えます。

春はミツバチに来て欲しいから黄色い花を咲かせ、秋は鳥を呼ぶために赤い実をつけるのです。
サンシュユは見事で、春には黄色い花を樹全体につけ、秋は真っ赤な実をならせます。
植物ってすごいです。


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