きのこに適した原木

昨日のクルミの記事を読んでくださった方からのコメントに、「家の庭で育っていたクルミの木を伐採して、それで椎茸が作れますか」というものがありました。
きのこにはわしたも興味があるので調べてみました。
樹木医の勉強の多くも樹木と菌類の関係が多く、菌類の一部であるきのこの仲間が樹木を病気にしたり、また助けたりしています。
この点については過去の樹木医試験の勉強の中で書いたことがあるので興味のある方は読んでみてください。

さて、クルミの木が椎茸の原木として使えるかということですが、一般的には広葉樹であれば、きのこの原木栽培に使えると考えて良いと思います。
ウィキペディアで「原木栽培」という項目を見てみると、「キノコ(菌種)と使用する樹種と樹齢には相性があり、ミズナラ、シイ、サクラ、クヌギ、コナラ、ブナ、カキ、クリ、クルミなどの落葉広葉樹が利用され、ケヤキ、イチョウは向かない」と書かれてあります。

ケヤキやイチョウは向いていないようですが、クルミは利用される樹木の中に入っています。
きのこの種類と樹種には相性があるとも書いてあります。これはきのこ採りをする人ならよくご存知ですが、樹種によって生えるきのこはある程度決まっています。

それで椎茸ということでしたのでクルミが相性がいいかをさらに調べてみました。
家に、「図解家庭でできる キノコつくり」という農文協からだされている大貫敬二さんの本があったので紹介します。
クリックで拡大します。

DSC00262.jpg

ここを見ると、クルミ類は残念ながら椎茸にはあまり向いていないようです。
しかしヒラタケには最適となっています。ナメコ、クリタケ、ムキタケ、エノキタケにも適しているとあります。
クルミであれば、ヒラタケやナメコ栽培を考えてみると良いかも知れません。
ヒラタケなどはくせもなくおいしいきのこで、育て方は椎茸と同じようにできると思います。

このようなきのこの菌種と原木樹種の相性は、種菌メーカーのホームページで公開されていることも多いので調べてみることもできます。各社で独自の調査をしているのか、相性にも若干の違いがあります。
日本農林種菌株式会社というところも、詳しい相性を載せていたので、画像データで載せておきます。(リンク先を貼り付けておくだけだと移動してしまったり、消えてしまった場合は表示されませんので。クリックで少し見やすくなります。3枚に分かれています)

きのこと原木
きのこと原木2
きのこと原木3

こちらの表ではクルミと椎茸はやや適になっています。
これだけ種類があれば、どんな樹を伐採してもきのこの原木として使えそうですね。
ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに最初に紹介した農文協の本には、菌を植える適期は原木を切り倒してから重量が5%くらい減った時が良いとありました。
植菌の最適な時期は3月中ですが、木を10月初めに伐って11月に植菌する秋植え、暖地で行う1~2月植えもあるそうです。
菌が木の中にまわりやすい水分量があるようなのでそれを考えるといいみたいです。6センチより細い木は標準より早めに、10センチより太くなってきたらよく乾かしてからというようになります。
このあたりは書くと長くなってしまいそうなので、また機会があれば書きたいと思います。

我が家の物置にも、クルミの切り株があります。知り合いがクルミの樹を伐ったときにもらったものです。

DSC00259.jpg

わたしはきのこではなく、木工の材料しにしたいと思っています。
クルミの木は西洋ではウォールナットと言いますが、マホガニーと並んで優良材の双璧となっています。
栄養価の多いナッツを提供し、伐られたあとも優良な材となってわたしたちのくらしの役に立ってくれています。

DSC00260.jpg

クルミの木肌は独特なので慣れるとすぐに見分けられるようになります。
好きな樹なのでまた記事を書きます。
関連記事

この記事が少しでもお役に立ちましたら下のミツバチのバナーを押してください。皆様の応援が記事を書く励みになっています。ᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ



カテゴリ内で記事を移動する時はこの下のリンクから
     
日付順で記事を移動する時はこの下のリンクから

Comments 1

There are no comments yet.
わにばしり

早速お返事を頂戴して有り難うございました。明日夫にも見させようと思います。ヒラタケ 良いですね。大好きですから。挑戦してみます。木工の方も気持ちはあっていろんな伐採木が取ってあるのですが なかなか実行していません。今年は そちらも頑張ってみます!

  • 2020/01/15 (Wed) 00:23
  • REPLY