アオキ 極陰樹

樹木には陰樹と陽樹あるということを数日前に書きました。
陰樹の中でも特に耐陰性の強い樹種を極陰樹として紹介しました。

その中の一つがアオキです。

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針葉樹林や常緑樹林の林床に生えています。
樹高は大きくなっても2mくらいです。
ですから、他の樹木と競争して光を受けようなどという気持ちは最初からないように見えます。
少ない光でも生きていけるような忍耐力を身につけた樹です。

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雌雄異株で赤い実をつけますが、2月だというのに未だに赤くなっていない実が多いです。
これも、他の樹木との競争を避けて、ほとんどの赤い実がなくなった頃に、実を目立たせようとしているのです。
そうすることによって鳥に種子を確実に運んでもらおうという作戦なのです。

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庭木としてもよく用いられています。
斑入りのものもよく見かけますが、上の写真は林床に自生していたものです。
ですから実生したものでも一定の割合で斑入りのものが出てくるのだと思います。

最近照度計を購入したので、これで林床の照度を測ってみました。

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昼の12時頃ですが、アオキの上で1,483ルクスです。
だいたい3,000ルクスが落葉樹を育てることができる照度の限界値です。
常緑樹であっても2,000ルクスを下回ってくると衰弱する傾向にあります。
しかし、このアオキは1,500ルクス以下でも元気です。

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ちなみにこの時の日向の照度はというと、87,600ルクスありました。(表示の×100倍です)
30,000ルクスを超えると樹種によっては葉やけなどの日照障害が出始めます。
100,000ルクスでは樹種によっては枯死します。

いつも通る道路の中央分離帯にアオキが植えられていますが、そこのアオキは葉が黒く変色していてほとんど枯れそうです。
たぶん日照条件が植物にあっていないのです。
アオキは600ルクスあれば、生育できます。ほとんど室内で育てられる観葉植物レベルです。

自然の状態では植物は自分にあった環境に育っていきますが、人間が植える場合は、植物の方で場所を選べないので大変です。
植物の好みに合わせてあげることが大切ですね。


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Comments 3

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 nasu_to_mato

あおき

室内の観葉植物として
鉢に 種まいてみようかな?

ももPAPA

こんにちわ(^-^)

"あおき" についての記事の一節

雌雄異株で赤い実をつけますが、2月だというのに未だに赤くなっていない実が多いです。
これも、他の樹木との競争を避けて、ほとんどの赤い実がなくなった頃に、実を目立たせようとしているのです。
そうすることによって鳥に種子を確実に運んでもらおうという作戦なのです。


拝見して思ったことですが

樹木も命を宿しているわけですが、まるで野生の動物のように 種を保存していくための "持って生まれた能力" を自ら有してるってことに改めて驚きと命の神秘を感じます。

森の樹

こんにちは。
初めまして。
身近なアオキ。確かに薄暗いところでも目にします。
自宅にも沢山ありますが、山の中を歩いてもアオキはありますね。
勉強になりました。
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  • 2020/02/05 (Wed) 16:38
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