柳のつく名字

先日紹介したNHKのネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!という番組で紹介さた名字についてもう少し書きたいと思います。
今回は「柳」のつく名字です。
「柳」がつく名字は「松」「藤」「杉」に次いで4番目に多いそうです。

柳はそれほど身近に役立つ樹木のように思えないのになぜでしょうか?
この柳が日本人のために果たした重要な役割は治水と関係がありました。
特に番組で取り上げられていたのは、河原に成長するカワヤナギでした。
柳は水辺に強く河川敷でも成長することができます。
そして根を広く張るので、小さな樹でもなかなか引き抜くことができません。
柳沢慎吾さんが、高さ60センチ程度の柳を引き抜いてみるように言われて挑戦してみましたが、力いっぱい試しても引き抜くことはできませんでした。
このように水辺でもしっかりと根を張ることができるので、堤を作る際に柳を植えることが多かったそうです。
実際、江戸時代(記憶が定かではありませんが)には役所から、堤には柳を植えるようにという命令が出されていたそうです。

「柳枝工法」という伝統工法があることが紹介されていました。
柳の枝で四角の枠組みを作り、その中に石を入れて基礎を作ります。(この時の枝は切られたものです。)
最後に枠組みのところどころに、枝を短く切ったものを打ち込みます。
柳は容易に発根しますのでそこから根が広がって天然のコンクリートのような役割を果たし堤防を強固なものにします。
矢作川はこの柳枝工法が用いられたようですが、1959年の伊勢湾台風の時も、2000年の東海豪雨の時も河川は決壊しなかったそうです。

山梨県でも信玄堤には、やはり柳が植えられているそうです。

DSC08294 (1)

上の写真は昨年の3月に釜無川(信玄堤の下流の川)で撮影したタチヤナギです。やはりヤナギの仲間がたくさん自生しています。

DSC08297 (1)

タチヤナギの花です。
ネコヤナギなども水辺には自生していることが多いですが、枝を切ってきて水に漬けておくとすぐに発根します。

DSC08597 (1)

上の写真は発根したネコヤナギの枝です。

このように、柳の樹は水の流れを征し、人々の暮らしを守ってきたゆえに、名字に取り入れた人が多くいたそうです。
言われてみると柳のつく名字は、川や水と関係のあるものが多くなっています。
柳沢、柳田、柳原、柳瀬、柳川・・・本当ですね!!


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Comments 3

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カピバラ

名前の由来

みつばちさん
教えて貰った番組見ました。
私はそんな観点で名前の由来を考えた事もありませんでしたが、どんなものにても、名付けられた根拠はあるのですね。
そして、古来より有益な樹を、その特性に合わせて使ってきた知恵、現在のように物が溢れている世界では貧素な考えしか思い浮かびません。😭

  • 2020/02/10 (Mon) 08:14
  • REPLY
みつばち
みつばち

いつもコメントありがとうございます。
日本人にとって樹木は身近であり、最高の素材だったようですね。
木の特性を知り、使い分けていた先人に感心します。

  • 2020/02/10 (Mon) 16:35
  • REPLY
-

>上の写真は発根したネコヤナギの枝です。

え、ネコヤナギって実在するんですか!
天才バカボンの主題歌で、耳に馴染んでおりましたが…
https://www.uta-net.com/song/3150/


いま住んでる、大阪の城東区には
あまり柳の木は無いですなぁ( 一一)


  • 2020/02/10 (Mon) 21:36
  • REPLY