樹が先か草が先か

今日は一日中雨でした。
植物の写真も特に撮りませんでしたので樹の話を一つ。

草と樹ではどちらがより進んだ形態でしょうか?
草は1年で枯れてしまい、体を大きくすることも出来ないので、樹木の方がより進んだ形の植物だと考える人が多いと思います。
樹は幹がしっかりと堅くなることによって何百年も生き続けることが出来ます。より長く生存するための方法を獲得したようにみえます。

しかし実際には逆で、樹が先に登場していて、その後に草が出来たようです。
恐竜時代にはとにかく大きな樹が育っていて草食恐竜は樹の葉を食べていました。
恐竜が絶滅した原因はまだ謎の部分はありますが、何らかの原因で気候の大変動がおきたからではないかといわれています。
この環境の変化に合わせるように草が登場してきたと考えられています。

草が獲得した特長は、とにかく早く種子を作るということです。
樹木は種子を作るのに時間がかかるものが多いです。例えばブナやトチノキでは、種子をつけはじめるまでに30年以上の年月が必要です。これは極端な例ですが、それでも樹木の場合は数年は必要になります。桃栗3年柿8年と言いますから3年くらいは必要になるのでしょう。

この間に気候が激変したら樹は枯れてしまい、次の子孫を残すことができません。
一方草は、春に芽生えて秋にはもう種子をつけています。
冬には枯れてしまいますが、次の世代につながる種子を残しているので役目は果たしたのです。
種子の中には土の中で何年も活力を保ち続けるものもあります。
条件が悪くて発芽できなかったとしても、良いタイミングを待つことが出来るのです。

長く大きく生き続けることではなく、素早く成長し確実に次の世代を残す能力を獲得することによって、草本類は繁栄することが出来たのです。

確かにそうやって考えてみると、樹は不器用で何百年も同じ場所で生き続け、大きな環境の変化に直面し、時には枯れてしまいます。
ただこのじっと耐える姿が自分は好きです。

DSC00581.jpg
(樹齢何百年にもなるカシワ)



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Comments 3

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カピバラ

へぇ~

みつばちさん
そうすると、人間は草と同じ道を辿ったのですか?
自身は短い?サイクルで死する事により、将来をより優秀な子孫に託す。
長く生きると、周りの変化について行けないかもしれません。
けど、現在では、人生100年時代と政府は言います。
信長の時代は「人生50年・・・」
当時50年も生きた人は珍しかったとか。
サイクルが違ってくると、何処かで不具合が生じてくる。
コロナは帳尻合わせでないと良いのですが。

  • 2020/03/11 (Wed) 07:27
  • REPLY
Napoli

No title

こんにちは。

樹が長生きなのは適応力がより大きいからなのかと思っていました。
1年の中の春夏秋冬、もしくは、何年、何十年の中で起きる気候変動。。
それでも生き残ってこられた適応力。

一方で、草は適応力の幅が狭いからこそ、直ぐにタネを作っては枯れ、
失敗したら立て直すよりも、より強いDNAだけ作り直して再スタートた方が
簡単だし早いからなのかと思っていました。

シダやマグノリアは特に古くからある草木と聞いたことがありますが、
それぞれのどんな点が優等生でこれまで大きく変化せずに残ってこれたのでしょうか?

ところで、是非みつばちさんのブログをリンクさせて頂きたいのですが宜しいでしょうか。
どうぞ宜しくお願い致します。

  • 2020/03/11 (Wed) 12:32
  • REPLY
海月

年3、4回生えかわるスズメノカタビラが、山でどんどん増殖中です
以前は見なかったのに


植物の生命力、つくづく欲しくなりますね


  • 2020/03/11 (Wed) 20:59
  • REPLY